自己PRは、誰にも負けないという自慢ではなく、これだけは確かだというモットーを述べる
何といっても自慢系自己PRの悪いところは、学生にとっても企業にとっても、自分に合った企業なのか、我が社に合った人材なのかがお互いに分からないという点です。
人間は単細胞のアメーバではありませんので、実にさまざまな角度から分析することが可能です。
そして、角度を変えてみれば、いくつもの自己PRを作成することができ、それがたとえ正反対の主張でも決してウソとは言えないのです。
例をあげてみますと、「大胆かつ繊細」という人は、たくさんいると思います。
また、人間は誰でも優しいところもあれば攻撃的なところもあります。
強気なときもあれば弱気のときもあります。
自分がリーダーシップを取って決断することもあるでしょうし、協調の中で謙虚に振る舞うこともあるでしょう。
のんびりしているときもあれば、バリバリやるときもあります。
誰でも、やるときはやるのです。
つまり、人間にはいろいろな面があり、すべてを良い面としてとらえれば、自慢系自己PRはいくらでもできるものなのです。
そして、その正反対の特徴を、応募する企業によって使い分けている人がほとんどです。
先の例で言えば、大胆な人が求められている企業では「私は大胆です」と言い、
繊細な人が求められている企業では「私は繊細です」と述べるということが、当然のごとくに行なわれています。
この使い分けは内定ゲットのためには有効ですが、いい就職にはつながりません。
このような自慢系自己PRは、ウソは入っていなくても、すべての企業に通用させてしまえるので、自分に合った企業を見つける力、自分に合わない企業を除外する力がつかないのです。
入ってからの幸せを考えれば、本当の自分を正しく相手に伝えることが大切です。
苦手な仕事に就いたり、入ってからつらくなったりするような企業に入ってはいけません。
そこで、
自己PRは、誰にも負けないという自慢ではなく、これだけは確かだというモットー(信条・信念)を述べる
ことをお勧めします。
モットーは、固い信念ではなく、「こう生きていきたい」という希望でもかまいません。
例えば、「社会のルール、常識を守って暮らしていきたい」「人の心を大切にしたい(人の心を傷つけたくない)」というモットーの人がいるとします。
その場合、「清く正しく、人を大切にしたい」というモットーを中心にして自己PRを作成すればいいのです。
そして、どの企業に行くときも、このモットーを自己PRとして述べればいいのです。
企業によって、反応はさまざまだと思います。
「清く正しく」を、まじめで誠実な人と評価してくれる企業もあれば、まじめタイプはいらないという企業もあるでしょう。
また、「人を大切にしたい」を、顧客志向の考えができる人とプラスに評価してくれる企業もあれば、「そんなお人よしじゃ売れないんだよ」というマイナス評価の企業もあるでしょう。
これは業界によって異なるのではなく、各々の企業のカラーなのです。
当然のことですが、自分のモットーを述べて落ちる企業には入らない方がいいのです。
本当の心を述べて、高く評価してくれる企業に入るほど、入ってからは幸せに働けます。
このように、本心を述べることによってのみ、自分と企業との相性が分かります。
したがって、いい就職のためには、これだけは確かだというものを見つけることがとても大切です。
そして、モットーを見つけ、自己PRを作るためには自己分析が必要です。
つまり、自己分析の目的は、自己PR(自己紹介)のためなのです。
自己分析で志望企業や志望動機を決めることは無理ですが、モットーを見つけることはできると思います。
どうか、頑張って、これだけは確かだというモットー、そして、いい自己PRを見つけてください。
モットーとは自分の本当の心であり、それを見つけ、それに重なる仕事、そこから離れなくてもすむ仕事をしていこうという気持ちで就職活動をすれば、いい就職を大きく外すことはないのです。
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