自己PRで大切なのは、等身大の自分を伝えること
自己PRの目的は、(1)自己紹介、(2)自己PRです。
自己紹介は、いい就職ができる企業かどうかを選定するため、自己PRは、内定を得るためという意味が強いと言えます。
本来、就職活動は、学生と企業が、双方向のやりとりをしながら、企業選定行動、内定行動をバランス良く進めていくものです。
しかし、既に記したように、多くの人は内定行動重視の就職活動をしています。
これは、昔からのことですが、就職活動を
「自分という商品を売り込むプレゼンテーション」
と考えている人が多いからです。
つまり、多くの人は「就職活動=自己PR活動」となっています。
その結果、多くの人の自己PRは、自己紹介の部分が少なく、そのほとんどが、自己をPRするというプレゼン系、自慢系になっています。
最近では、質問が「自己紹介をしてください」であっても「学生時代に何をしてきましたか」であっても、「とにかく何でも自己PRに結びつけ、自分をアピールしろ」という教えが主流であり、
事実、ほとんどの人が、「自己PR=自分をアピールすること、自分を売り込むこと」と考え、実行しています。
売り込む(内定を得る)ことが目的なので、そのためのコピー(自己PR)も誇張したものになります。
内定を得るための自己PRは、就職アドバイザーなどによってどんどんブラッシュアップされ、エスカレートし、
最終的には「すごい人間です」という結論と、それを証明するエピソード合戦となってしまいます。
そのテクニックも、最近ではかなり高度なものになっています。
優れた作品は、人事のプロでも、それが創作なのか真実なのかを見極めることは難しいでしょう。
教える方、作る方もプロなのですから当然です。
現在市販されている志望動機、自己PR系の就職マニュアルのほとんどは、就職の本というよりもプレゼンテーションの本だと思います。
事実、就職マニュアルの多くは広告作りのプロや一流の営業マンが書いており、売り込むためのノウハウは確かに秀逸です。
そして、たとえ創作でも、強力な自己PRであれば、内定ゲットには有効なようです。
しかし、何度も言うように、いい就職をするためには、「客観的にみた、いい企業」よりも「個人ベースでみた、いい企業」に入ることの方が重要なのです。
自己PRでも、能力・実力を証明するよりも、人間性を出すことの方を優先すべきです。
したがって、自己PRは、むしろ自己紹介の部分に重点を置くべきです。
つまり、いい就職をするための自己PRとは、
いい就職をするための自己PR=
(1)まず、人となり(人間性)が伝わるもの、その上で、
(2)基礎能力をアピールできるもの
です。
自己PRでは、企業に対して本当の自分(以上でも以下でもない等身大の自分)が伝えられ、さらに本当の自分をPRできるものがいいのです。
それが、学生、企業の双方にメリットのある自己PRです。
企業は、「一緒に仕事がしたい人」を採用したいのです。
そして、学生は、
「ここで働きたい。この人たちと一緒に仕事がしたいと思える企業」
に就職したいのです。
学生と企業との双方に必要なものは 「本当のこと」だけです。
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