就職戦線に毒されるな
残念ながら、実際に就職活動を始めると、周りの人の猛烈な活動に感化され、内定行動中心の活動に変わってしまう人が圧倒的に多いようです。
内定行動がエスカレートすると、より上位の企業をめざし、ハード準備、ハード活動となり、その訓練の過程で、いい就職から遠のいていくことが多いのです。
結局、いい就職を妨げる最大の要因は、上位企業をめざすという考え(上位企業内定至上主義)なのです。
特に私も含めて偏差値世代は、「いい就職」を考えていても、少しでも油断すると、この考えが頭をもたげてきます。
その結果が、現在の就職戦線です。
資料請求(という名の立候補)数百(昔は手書きのハガキ、今はインターネット)。
異常に早い活動開始時期。
「誰にも負けません!」「御社しかあり得ません!」
と断言しても違和感がないほどに、きちんと創作された志望動機や自己PR。
それを納得させてしまう演出。
面接の特訓。
何度も訪れた方が有利になるという理由で回数を競うOB訪問。
コネの横行。
その他の活動も、どんどんエスカレートしています。
整形手術までする人もいるようです。
要するに、受かるためなら何でもするというスタンスです。
入りたい気持ちが強くなると、落とされるのではないかと思って、聞きたいことも開けません。
こんな精神状態では、入ってからのことを考える余裕は持てないでしょう。
もともと、入るときは、これまでの時代も実力主義でしたが、これからの時代は、さらに実力主義に拍車がかかるでしょう。
筆記試験、面接、エントリーシートの高度化などに伴い、上位企業に入るためには、さらにハードな受験勉強が求められるでしょう。
学校のランク付けにょる差別もシビアになっていきそうな予感がします。
加えて、就職戦線にはウソがあふれています。
セミナーや説明会の日程、女子の採用などについての偽りの情報や、妙な噂などが氾濫しています。
現在の就職戦線は、残念ながら、スッキリとした形で、いい就職ができるほどに成熟していません。
はっきり言って、「要領のいい人が勝つ」という土壌があります。
就職試験で最も高いウエートを占めるのは面接であり、その中でも自己PRと志望動機が合否を分けます。
つまり、自己PRを高度に完成させ、さらに素晴らしい志望動機にも結びつけることができれば、上位企業の試験に受かるのです。
事実、説得力もあり、強引さも感じさせずに、非常にうまい、感動的なスピーチをする人はいます。
受験のプロなら、受かるための高度な自己PR+志望動機を研究し、次々と内定をゲットしていくことができると思います。
また、それほどではない一般学生でも、上位企業に内定することは可能です。
内定を得ることが目的ならば、動いているうちに、「なるほど、こうすれば受かるのね」というコツが分かってくるはずです。
そのテクニックは、動いているうちに嫌でも身についてきます。
予備校などに通わなくても、上位企業に内定する方法はたくさんあります。
最も簡単なのは、多くの面接に行き、他人の素晴らしい自己PRや志望動機をバクることでしょう。
人間のベースとなるものは共通で、それほどの違いはありません。
他人の自己PRや志望動機でも、少しアレンジすれば十分に使えます。
そして、トレーニングを積み、場数を踏めば、堂々と言えるようになります。
創作でも、パクリでも、現実に受かっていくのです。
現在の就職戦線は本当におかしいと思います。
まじめな人は、あっけにとられるか、ショックを受けてしまうと思います。
就職活動や社会が嫌になって、フリーターになってしまう人もいると聞きます。
まじめな学生から
「結局、過剰な自己PRをして、ずるくて、要領のいい奴が通るんだ」
「ただの旅行を、よくあそこまで言えるよな」
などという怒りの声をよく聞きます。
しかし、そんな学生も、実際に就職活動を始めると、みんながウソをついている ムらいから、自分もウソをつかないと損をするような錯覚に陥ってきます。
そして、「とにかく内定がほしい」という焦りの気持ちも加わり、最終的には同じことをしてしまう人が多いのです。
就職活動をすることによって、平気でウソを言えるような性格へと変わってしまうとしたら、本当に嘆かわしいことです。
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