実力主義とは「実力が高い人が勝つ」のではなく「入ってからが勝負」という意味
次に、「実力主義」について考えてみましょう。
実力主義という言葉はよく使われますので、定義づけをするのは簡単なように感じますが、実は日本的雇用以上に複雑です。
この言葉は、かなりラフに使われています。
一般的に使われている実力主義の定義を簡単に言えば、「実力の高い人が勝つ」というものだと思います。
これは間違ってはいません。
しかし、ここでも注意してほしいのは、
「日本的雇用の崩壊は実力主義をもたらした」
「逆に、実力主義の台頭が日本的雇用を崩壊に追い込んだ」
「日本的雇用から実力主義へ」
などと就職戦線で頻繁に使われている「実力主義」という言葉の意味です。
これらの「実力主義」とは、「実力の高い人が勝つ」という意味よりも、日本的雇用の対極にある言葉として使われている場合がほとんどです。
つまり、日本的雇用は、「入ってしまえば、後は安心」という制度であるのに対して、実力主義とは、その反対の「入ってからが勝負」という意味で使われています。
したがって、
「日本的雇用の時代から、実力主義の時代へ」とは、「入ってしまえば、後は安心という時代から、入ってからが勝負という時代へ」
という意味になります。
これも本来、当たり前のことです。
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