これからの時代に不可欠な実力とは「将来の専門能力」
先に、普通のサラリーマンは実力がつかないことが多いと書きましたが、
普通ではなく、かなり頑張って働いてきた人でも、中高年以降に、いい就職の最低条件を実現する転職をすることは難しいものです。
ちなみに、私も、今から一般企業に就職するとしたら、かなり厳しいだろうと思います。
私も、ビジネスマンとしてそれなりの実力はあると思います。
それでも、求人誌や新聞の求人欄などを冷静にみると、就職は大変だろうなと思います。
求人企業には応募者が殺到していますし、転職希望者の中には若くて優秀な人も多いので、よほど実力がなければ、中高年が採用されることはありません。
要するに、頑張って働いてきても、中高年以降、その年齢に見合った待遇で転職(再就職)ができるというケースはまれなのです。
確かに、経営者(企業)の立場で考えてみれば、かなりの実力があっても、中高年を組織に組み込んで使うのは難しいと思います。
企業によって、仕事のやり方や、考え方などは大きく異なります。
他社で働いてきた人が、その企業の組織にピタツと収まるというケースは非常に少ないと思います。
また、人間関係も難しいでしょう。
他社から来た中高年が、いきなり上司になれば、当然、嫌がられます。
極端な実力差がなければ、部下が納得しません。
アバウトですが、10倍以上の仕事ができないと認めてもらえないような気がします。
その上、仕事ができすぎても、よくありません。
下手をすると周りが敵になってしまい、孤立してしまいます。
三十代ならまだ何とかなっても、四十代、五十代になると、いい就職は、さらに厳しくなります。
リストラにあっても、潔く辞めてしまうなどということはできません。
みっともなかろうが何だろうが、とにかくしがみつくしかないというのが現状です。
それでは、中高年以降でも、いい就職ができる人とは、どういう人なのでしょうか。
中高年に対するニーズには(若年層が採れない企業は別にして)、その企業の弱点を強化したい、立て直したい、また、何かが欠けているので新たに作りたい、問題のある経営資源を整理したい、などがあります。
そして、そうしないと企業の存続にもかかわるというケースです。
もちろん即戦力が条件で、採用後もすぐに結果を求められます。
つまり、中高年となると、需要のある特定分野での高い要求に応えられないと、採用はあり得ません。
これは、「高い専門能力(スペシャリティー)」を持ったスペシャリスト(その道のプロ)でないと、まず、いい就職(転職)はできないということです。
逆に言えば、幅広い基礎能力で勝負するゼネラリストだと、まず、いい就職(転職)はあり得ないということです。
よく言われているように、これからの時代で強いのは、高い専門能力を持った人です。
要するに、いい就職の最低条件(安定した生活)を実現できる実力とは、当然、今の実力ではなく、企業に入ってから(仮に、二十年後としましょう)の実力、
そして、幅広い基礎能力ではなく、いざというときにも、いい就職(転職)ができるような高い専門能力のことです。
つまり、
これからの時代に不可欠な実力=今、誰にも負けないという実力ではなく、例えば、二十年後に、企業や社会から必要とされる高い専門能力
なのです。
前述したように、いい就職の根本は、実力がつくことであり、その実力とは「将来の専門能力」のことです。
つまり、
いい就職の根本=将来の専門能力がつくこと
です。
しかし、将来の専門能力が何なのかを今、見極めることは、まず不可能です。
現在、資格取得がブームになっていますが、新卒就職では、今の実力ではなく、将来の実力を上げることがより重要で不可欠です。
つまり、今、考える必要があるのは、
将来、専門能力がついているためには、今、どのような就職をしたらいいのか
ということです。
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